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◆お知らせ『～マインドセットからはじめる～ 英語でビジネスコミュニケーション入門』

日頃よりお世話になっております日本英語検定協会さんのビジネス英語通信講座『～マインドセットからはじめる～ 英語でビジネスコミュニケーション入門』が4月1日に開講されます。それに先立ち、すでにAmazonなどで販売開始になっております。

日本英語検定協会さんと言えば英検！ですが、実はビジネス英語の部門や通信講座の部門もあるんです。通信講座の部門は年に1度新講座を制作しており、2021年度の担当をさせていただきました。

こちらのコースのコンセプトは「英語初(中)級者が中学校英語で乗り切る！」というシンプルな英語発言→「もう少しネイテイブに近づけて話す・中(上)級を目指そう」といった感じです。書籍価格でお届けできたらうれしいのですが、通信講座なので、高額です ^^;　人事の方など、お知り合いがいらっしゃいましたら、企業での導入用にご紹介いただけますと幸いです。

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◆「こじつけ力」はロジカルなアウトプットにある程度必要?!

日頃、英検のライティングやスピーキング練習、企業でのプレゼンテーション研修などを担当していると「ロジックが弱くて説得力がない」と感じる発言を耳にします。言葉は伝えたい中身があってこそ、役立ちます。伝えたいことをさまざまな例を使って支えて、納得感があるように伝える必要があります。この力を「こじつけ力」と呼んでいる方と出会いました。

「こじつけ力」ってあまり日本では聞かないですよね。アメリカの学校ではthe power of BSやBS skillsと呼んでいました。BSとは…汚い言葉ですが、bullshitの略です。bull＝牛、shit＝糞で、「いい加減なこと」「人を騙すためのこと」などのニュアンスで使われています。しかし、アカデミックな世界ではBSが「エビデンスは十分ではないけれど、説得力を増すための情報」などの意味で使われています。

"Lying occurs when individuals know the truth and misrepresent it. Bullshitters don’t care what the truth is." 「真実を知っているのにそれを曲げたときに嘘が起きる。BSする人は真実がどうなのかを気にしていない。」と述べているこの記事はおもしろいなぁと思いました。https://theconversation.com/bullshit-is-everywhere-heres-how-to-deal-with-it-at-work-135661​

嘘だとわかって発言しているのと、自分なりの(勝手な)解釈で発言しているのと、違いがあるということですよね。

BS力やこじつけ力について考えてみました。

プレゼンテーションにおいてはデータを用意して話をします。データをいじったりする嘘はいけません。しかしQ&Aのときには準備していなかった内容について答えなくてはいけません。データなどの客観的な「正しい」とされる情報を持ち合わせていないときは「自分の経験上は～なので、○○だと思います」といった返答ができたほうが、常にI don't know.と言い続けるよりはいいでしょう。

また、流暢に話すには話の組み立て方に迷いがあってはいけません。英検1級の合格を目指している方は、面接ではその場で与えられた内容についてスピーチをするわけですから、データの正しさは評価されていません。どんどんと話続けたほうが高得点につながります。

このように、知っていることを「こじつけて」乗り切っていく力が必要とされる場面も多いのではないでしょうか。
BS力は必ずしも悪いことではないのではないかと思っています。

Food for thought... みなさんはBS力について、どう考えますか？

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江藤友佳

​ Who wrote this article? ​ Y.E.D International 代表 （コロンビア大学大学院英語教授法修士課程修了） ロサンゼルス育ちの日英完全バイリンガル。学生時代にピーター・ドラッカーの授業を受け、組織作りに興味を持ったことからコンサルティングファームに入社。大手自動車会社や大手メーカーのプロジェクトで英語と日本語を使い、ビジネス経験を積む。その後、英語教育業界に入りキャリアチェンジ。楽天株式会社に転職し、社内公用語英語化プロジェクトを担当後に独立。ビジネス経験、英語講師経験、人事経験から得た知見を活かしながらグローバルに活躍したいと願う英語学習者を支援している。[専門分野：英語スピーキング試験、カリキュラム構築]